歌詞考察のようなもの(今夜だけ浮かれたかった)

今夜だけ浮かれたかった

7/18に発売されたつばきファクトリーの新曲『今夜だけ浮かれたかった』にドハマりしてしまいました。タイトルにもなっており力強く何度も繰り返される『今夜だけ浮かれたかった』などのフレーズは印象に残りやすく、甘酸っぱい思春期を感じさせるような歌詞に惹かれ、気が付いたら考察じみたことを始めてたので自分の文章力を鍛えるためにもブログという形に残してみることにしました。たぶん人生初のブログです。

 

前置きはこのくらいでこちらが先日公開された『今夜だけ浮かれたかった』のMVと書き起こした歌詞です。

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今夜だけ浮かれたかった
ねえわたしの真夏どこいった?
今夜だけ浮かれたかった
ねえこのまま帰るの

勇気出してつけた香水 火薬の煙に消された
もっと近づきたいけれど
友達がいる夏が嫌い
夜風は余熱を冷ます 人波は駅へ流れる
そっと触れてほしいけれど
汗ばんでるから夏がきらい

ああ あの子との会話には
間なんかないな
ねえわたしほんとうを言うと
このまま帰るのいや、いや…

今夜だけ浮かれたかった 真面目心がじゃまをした
今夜だけ浮かれたかった 口を滑らすはずだった
今夜だけ、今夜だけは

今夜だけ浮かれたかった
ねえわたしの真夏どこいった?
今夜だけ浮かれたかった
ねえこのまま帰るの

誰にでも話せるような思い出作りはしたくない
「どうしたの」と聞かれたら
笑ってしまう自分きらい 

ああ 恋が漂うロータリー
ひとりひとりバイバイ
ねえ わたしの精一杯は
こんなものなのか いや、いや… 

今夜だけわがまま言えば あなたと見つめ合いたいよ
今夜だけわがまま言えば 星空を見なくて済んだ
今夜だけ浮かれたかった 胸の奥底に沈めた
今夜だけ浮かれたかった 想いを見せるはずだった
今夜だけ 今夜だけは 

浴衣を着なかった理由
まぶたを刺す髪の毛
どうしたら輝けるの? 泣きたいわ
気づいてくれなきゃ いや、いや… 

今夜だけわがまま言えば あなたと見つめ合いたいよ
今夜だけわがまま言えば 星空を見なくて済んだ
今夜だけ浮かれたかった 胸の奥底に沈めた
今夜だけ浮かれたかった 想いを見せるはずだった
今夜だけ 今夜だけは
今夜だけ 今夜だけは
なんでもないよ さようなら

 

いかがでしたでしょうか?自分は現在99%男で構成された研究室で過ごす学生生活を送っているせいか中学生くらいの時にこんなことあったような気がするという懐かしさともうあの日々は戻ってこないのだという微妙な気持ちにもなりました。と同時にどこかで聞いたことのあるようなメロディーでお祭りのような気分の中に儚い雰囲気を感じて聴いていて楽しい気分になりました。

 

周囲への不満がたまる1番


歌詞の主人公は意中の人を含む複数人のグループで夏祭りに向かった女子中学生だと感じました。

勇気出してつけた香水 火薬の煙に消された

→香水をつけたはいいが火薬の煙に消されてしまうというせっかくした努力の実らなさ

もっと近づきたいけれど
友達がいる夏が嫌い

→二人きりになるように自分から動く勇気はなくグループで動いているが、意中の相手以外を邪魔だと感じてしまうもどかしさ

夜風は余熱を冷ます 人波は駅へ流れる

→そんなほかの人たちが盛り上がっている様子に自分は入れず夜風にすっかり熱が冷まされてしまい輪に入れない、浮かれることのできていない様子

ああ あの子との会話には
間なんかないな
ねえわたしほんとうを言うと
このまま帰るのいや、いや…

→意中の人と友達は間もないほどに会話が盛り上がっており夏祭りを楽しんだようだが自分は満足していないという不完全燃焼の気持ち 


今夜だけ浮かれたかった 真面目心がじゃまをした
今夜だけ浮かれたかった 口を滑らすはずだった
今夜だけ、今夜だけは

今夜だけ浮かれたかった
ねえわたしの真夏どこいった?
今夜だけ浮かれたかった
ねえこのまま帰るの

サビ部分については後悔の気持ちを表すためかタイトルにもなっている『今夜だけ浮かれたかった』という言葉を繰り返しています。
特に『今夜だけ』という言葉を繰り返していることから普段はグループの中でも真面目なポジションにいるのかなって思いました。

 

自己嫌悪な2番

1番では上手く『浮かれる』ことのできない現実に対し周囲への不満を持っているようでしたが2番ではその嫌悪が自己嫌悪に変化しているように感じました。


誰にでも話せるような思い出作りはしたくない
「どうしたの」と聞かれたら
笑ってしまう自分きらい 

→自分の思い通りに上手くいかずに無口っぽくなっていると周りに気を遣われるも本音を言えるわけもなく笑ってごまかしてしまう自分が嫌い

ああ 恋が漂うロータリー
ひとりひとりバイバイ
ねえ わたしの精一杯は
こんなものなのか いや、いや… 

→何もできないまま帰りの駅まできてだんだんと解散していく一同、何かしないとと焦るも変わらず何も行動を起こすことのできない自分の意気地のなさにイライラする


今夜だけわがまま言えば あなたと見つめ合いたいよ
今夜だけわがまま言えば 星空を見なくて済んだ
今夜だけ浮かれたかった 胸の奥底に沈めた
今夜だけ浮かれたかった 想いを見せるはずだった
今夜だけ 今夜だけは 

 

→『星空を見なくて済んだ』は最初屋内で天井見上げてたら星空見えないもんねとか思いましたが『二人で夜道を帰っていればお話しなどをしていて、星空を見上げながら一人で帰るようなこともなかったのに』という気持ちを表しているのかと思いました。

 

1番ではまだ意中の人と別れる直前であったが、2番ではすでに別れたおり一人で帰っている場面であり嫌悪の対象が周囲の人から自分に移っており主人公の頭の中ではますます二人だけの世界に近づきつつあるのかと思いました。

 

過激なCメロと別れの落ちサビ

このCメロがめちゃくちゃかっこいいんですが歌詞も結構強めなものなのかなと思いました。

浴衣を着なかった理由
まぶたを刺す髪の毛
どうしたら輝けるの? 泣きたいわ
気づいてくれなきゃ いや、いや… 

→『浴衣を着なかった理由』このフレーズが出てきた瞬間中学生くらいを想像してたのが高校生くらいになって焦りました。これの意味は『1回浴衣脱ぐとまた着られなくなるから事に備えていったのに!!!』って意味でいいんですかね。
あと『まぶたを刺す髪の毛』のフレーズの意味は最初わからなかったんですがツイッターで『スプレーでがちがちに固めた前髪』って考察してる人を数人見かけてなるほどーってなりました。


今夜だけわがまま言えば あなたと見つめ合いたいよ
今夜だけわがまま言えば 星空を見なくて済んだ
今夜だけ浮かれたかった 胸の奥底に沈めた
今夜だけ浮かれたかった 想いを見せるはずだった
今夜だけ 今夜だけは
今夜だけ 今夜だけは
なんでもないよ さようなら

 

→最後に『なんでもないよ さようなら』と言って曲自体も終わります。

MVだとサビの最初でメンバー全員が並んでおり顔が正面をあまり向いていないのに対して(1枚目)一番最後は全員が正面を力強く見据えた後に一斉に目を逸らしたところで終わります(2.3枚目)。

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『なんでもないよ さようなら』自体は『今回はだめだったが次回は?』みたいな意味もとれそうですがこのまっすぐ見つめてから目を逸らすという一連の動作が加わっていることで『この恋は不完全燃焼に終わるということはないが結局は実らない。がしかし次へと繋がるものになる』っていう将来を表しているのかなって思いました。

 

余談

MVを見てるとメンバーが楽しげに会話しているのかと思いきやいきなり一人だけ画面の正面を見て歌っているという演出が数回見受けられました。

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これは歌詞の世界でのお祭りでも主人公は楽しげに友達と話したりしているがその心の内では一人、目標をしっかり見定めているということを表しているのかなって思いました。

 

また衣装には浴衣と銀色の派手な衣装という二種類の衣装が使われています。派手な衣装(髪型)やセットから浮かれている様子を表しているのかと思いました。

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衣装についてはもう一点、歌詞の世界では浴衣を着ていないのにメンバーは浴衣を着ているのが気になりました。これは歌詞の主人公はワンチャン()を考えて浴衣を着ていないがその歌を歌うメンバーはアイドルであり、世間的に恋愛はご法度と思われがちな職業であるからその対比として浴衣が衣装なのかと思いました。
要は『恋愛がご法度と思われるアイドルが恋愛ソングを歌うという矛盾=主人公が着ていない浴衣を着ているという矛盾』ってことなのかなと思いました。まあ衣装について長々と書いたんですが結局浴衣姿が可愛いから今回の衣装なんだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

最後に、さおりの浴衣です♪f:id:Mtlsc:20180722035707j:image