ナセバナル(こぶしファクトリー)

ナセバナル

 

来週の水曜日、8/8に発売されるこぶしファクトリー6枚目のシングルに収録されている『ナセバナル』のMVを見た個人的な妄想考察などです。

 

最初聴いたときは今までのシングルはアップテンポなものがほとんどだったけどこれまでにない演歌みたいだなーと思いました。こぶしのメンバーは歌唱力の高いメンバーが多い、というか全員が歌唱力高いと思っているんですがこの『ナセバナル』が披露されているハロコンやリリースイベントに参加された方々が口をそろえてこの曲を歌い上げてる姿がすごいと言ってるので自分も早く生で見たい聴きたいと思っている現在大学のテスト期間真っ只中です。

 


こぶしファクトリー『ナセバナル』(Magnolia Factory[Where there is a will, there is a way.])(Promotion Edit)

 

一番と二番での積極性の違い

タイトルの『ナセバナル』の段階で自己啓発ソングみたいなんだろうなーと思ってましたが実際そういうような内容の歌詞で、何回か聴いているうちに周囲の環境よりも自分の内面を重視しているような歌詞が多い気がするなと思いました。
具体的には二番の

『私の敵は すぐにくじける自分』
『私を救えるのは私だけ』
『自分の力を信じてみよう』

このあたりです。そのことを踏まえて改めて歌詞を追っていくと一番では

『私の道に転がってる石ころ 歩きだすたびにまたつまずいてる』
『イヤになりながら 何かを憎みながら』
『彼方に流れた星に 願いをかけてみる』

といった内容が歌詞に含まれていて、一番では周囲へと目が行きがちで何かに耐え忍んでいる様子が伺えました。
それに対して二番では自分の欠点を考えるなど自己を見つめており、最終的に考えを『自分の力で夢を成し遂げなければならない』というものに着地させていて、一番よりも主人公が積極的であるイメージが浮かびました。
『ナセバナル』はこのイメージや考え方の変化、または成長を描こうとしているのかなと思いました。

 

間奏から始まるメンバーの交錯

MVの内容としては、五人のメンバーはそれぞれ知り合いではないけれども自分の夢に向かって努力しているということは共通しており、その様子を描くといったものになっています。
自分が気になったのは二番終わりの間奏からの部分です。
おそらくは野村さんがその出来を認められ店頭に並ぶこととなった自作のパンを和田さんが手に取ったのを見て野村さんがお礼を言う、自分の努力をほかの人によって認められ夢に一歩近づく、ほかには井上さんが作ったアート作品に和田さんが触発されるというシーンです。
この部分は『自分の努力や行動の結果、他者の心あるいは自身の心も動かすことができる』ということをいろんな側面から表現しようとしているのかなと思いました。

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ただその中でカメラマンのアシスタントとして機材を持ちながら奔走する浜浦さんに対しては近くをすれ違う広瀬さんがチラ見をするだけです。
最初はほかの人たちと比べてあっさりしてて少し違和感があったんですが、けっきょく懸命に機材を運ぶ浜浦さんを見た広瀬さんが刺激を受けたのかなと思いました。
それと同時にここは『自分が努力している姿を気づかぬうちに誰かは見ている』っていうのを表していると思いました。チラ見をする広瀬さんに対して浜浦さんは機材を運ぶのに必死で広瀬さんの方は見ておらずその視線には気づいていません。

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冒頭シーンとラストシーンの比較

最後に気になった冒頭シーンとラストシーンについてです。

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MVは最初、浜浦さんがアシスタントをしているカメラマンのカメラのファインダー越しに映る撮影セットから始まります。この時点ではセットには誰もいません。
それに対してラストでは浜浦さんが同様のカメラをのぞいている姿を映して終わりますが、そのとき撮影セットには衣装を着た女性が五人立っています。五人はアイドルで、CDのジャケット写真を撮っているように自分は思いました。
先ほど一番から二番にかけて『自分の考え方が定まった』というようなことを書きましたが、これは努力の決心がついた今では五人のアイドル(夢を実現した自分の姿)を見ることができているということを表していると思いました。
もちろんMV中で各メンバーが全員アイドルを目指しているわけではないので比喩になりますが、つまり『努力の決心をした今では未来の自分をイメージすることができる』ということを表していると思いました。
ハロプロ研修生などであった彼女たちがアイドルとしてデビューするという夢をかなえて歌う歌のMVにおいて、『夢を実現した姿』を『アイドル』で表現しているんだとしたら面白いなと思いました。

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また、撮影セットに立つ五人のアイドルの姿は全編通してはっきりとは映らず、ラストでも浜浦さんがその五人を見ている様子を映して終わってしまいます。
これは五人のアイドルがメンバー自身のことだとすると、その姿はMVを見ているこちら側の自分たち自身で見ないといけない、見てほしいということを表しているのかなと思いました。

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また先ほど浜浦さんがカメラをのぞく姿でMVは終わると述べたんですが、細かく言うと最後の最後にはカメラを構えてはいますがファインダー越しではなく直接五人のアイドルの方を見ています。
これは『カメラのファインダー越し=映像』ではなく『直接=生で』自分たちのことを見たり聴いたりしてほしいということを表しているのではないかと勝手に解釈をして最後に今回のリリースイベントの予定を貼って終わりです。(最後の画像は許可を得てお借りしました、作成者:@Kobushi_Gumi)

こぶしファクトリー:コンサート&イベント|ハロー!プロジェクト オフィシャルサイト

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